2013/02/28

内田樹さんの思考方法。

 昨年、相愛大学で行われた内田樹さんの集中講座に参加して来ました。

友人によると「内田樹さんのブログや本は”思考のタンデムシート”に乗せられているみたい。バイクの後部座席に乗せられて、さも自分が考えたような浮遊感が得られえる。」と言っていたので、義を聞きながらそのへんも分析。



※参考
 
相愛大学人文学部集中講義「内田樹によるみんなの現代霊性論」

現代霊性論
内田 樹 釈 徹宗
4062159546





1:師匠の話や文献を読んで分からなかったこと、印象深かった理由を分析する。

2:抽象的な状態のまま、脳内で一旦寝かす(数年、数十年の場合もあり)。

3:本や日常の経験の中でそれに通じるものを発見する。

4:体感で試す、観察、実感する事で理解(理屈と体感の差異)。

5:最後に咀嚼したものを文章として、ブログや本に残す。

 

 上記のように、自分がわからなかった理由、何がきっかけで理解をしたのか、体感に置き換えることで相手にも通じる段階にまで噛み砕く。
この辺が、内田樹さんに思考をまかせてしまうように感じる部分かな。

そして、そんな話を講義中に幾つも重ね、最後にオムニバス形式の映画のようにすべてが繋がるようにまとめてしまう。多分そんなところが秀逸なんだと思う。

 

 つまり、抽象的な概念が具体的な事項や体感から導き出される部分が評価されている。映画の主人公のように、自分が答えを導き出した気分にさせてくれる過程の部分が内田樹さんの最大の強み。自分の実感として話すので、世間一般とは開きがある部分もあったりする。

ひらめきや一本道の思考ではなく、心技体の複数の積み重ねとして、読者や会場に来ている人を納得させるのかな~と、分析してみるフミなのであったw

0 件のコメント:

コメントを投稿